テクノロジーとビジネス

テクノロジーを巡るビジネス環境の変化とは!?

5chなどのインターネット掲示板で、過去を懐かしむようなスレッドをよく見かけるようになりました。

40代であれば、子供の頃にファミコンやスーパーファミコンがありましたね。

当時、スーパーファミコンやPlayStationなどで、1つのソフトを開発するのに、1000万円くらいの予算でなんとかなったそうですが、PlayStation3では、1億単位への跳ね上がったのだとか。

コンピュータの処理速度が急激に向上し、それに伴って容量制限がなくなったことなどが大きな原因でしょう。

そもそも、1970年代に開発されたCPU(中央演算装置)と比較すると、現在のCPUは処理速度において、なんと50万倍以上の進歩をとげているそうです。

この先も一定の停滞期はあるでしょうが、ブレークスルーを繰り返しながら、天文学的なデータを処理し続けていくのでしょう。

 

ビジネス環境の変化

現在のおじいさん、おばあさん世代においては、「1つのスキルを身に付ければ、一生食べていける世代」でした。

しかし、現在では知識やスキルの陳腐化が速く、時代に沿って随時アップデートしていく必要があると言われています。

これもひとえに、テクノロジーの進歩のせいでしょう。

競争の無い世界であれば、テクノロジーがどれほど進化しようが、「うちはうち。よそはよそ」精神でやっていくことも出来ます。

でも今は、グローバル世界であり、競争相手がいないという企業は稀であり、テクノロジーへの乗り遅れが命取りになっていますね。

銀塩写真からデジタル写真の波に乗り遅れた米国大企業「コダック」、流通・販売方式が変わったことに気づかず、いや、見て見ないふりをしてきた大手アパレルなど枚挙に暇がありません。

 

経営者の求められる資質

「10年1日の如し」でやってこれた企業も、本当に全く何も変えていない企業は、数年で消えていくでしょう。

例えば、贈答品羊羹で有名な「とらや」さん。

老舗の和菓子屋ということで、それこそブランドに頼った不変的な経営をしているように思っている人も多いかもしれません。

しかし、実際には時代に合わせて少しずつ味を変えているのだとか。

また、季節限定というかたちで、新製品の開発・投入にも余念が無かったりもします。

我々が子供の頃に比べると、洋菓子に押されてか、和菓子を食べなくなったような気がします。

これから日本は少子高齢化、その後には人口の大幅減少が待っています。

恐らく、経営者の方はそういったことも考えながら、色々と手を打っていると思います。

ダーウィンのいう「強い者が生き残るではなく、環境に適したものが生き残る」という『適者生存の法則』ですね。

 

経営者は新しいもの好きであれ!

これは、日本マクドナルド創始者の藤田田さんの言葉です。

彼の社長室には、目新しい玩具や機械が沢山あり、時代の流れを先取りしようといつも高いアンテナをはっていたそうです。

彼のビジネスにおける功績は、皆さん知っての通りです。

日本最大の外食産業として君臨し、日本人の食生活を大きく変えたことはもちろん、ビジネスの手法においても世の中に多大な影響を与えました。

その中1つ、オペレーションの統一と効率化。

彼は良いと思ったものは、すぐに導入していました。

減価償却が全然終わっていないような厨房機器でも、どんどん新しいものへと置き換えていったそうです。

これも新しいもの好きである性格のなせる技でしょうか。

まあ、歴史を紐解けば、新しいものを誰よりも早く導入して時代を変えた人は沢山いますね。

 

日本における経営のテーマは、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」

この単語を聞いたこともなければ、見たことも無いという経営者や管理職の方はいないと思います。

毎日のようにどこかの新聞に取り上げられていますね。

このDXですが、単語の定義としては、

⇒進化したデジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革すること。

です。

 

このままだとあまりにも幅広いので、ビジネスに限定して定義しますと、

⇒企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。(引用元:monstar-lab.comより)

もっと簡単に言えば、

⇒テクノロジーを最大限利用し、自社の競争優位性を発揮する。

ということですね。

 

テクノロジーを上手く導入できた企業は大きく成長し、乗り遅れた企業や何もしなかった業界は衰退しています。

ITの厄介なところは、金さえ払えばすぐに使える!という訳ではないところでしょう。

導入にも時間が掛かる場合もあるし、社員が使い方に慣れるのにも時間が掛かります。

結局のところ、

①製造におけるコストダウン
⇒ 自動化による人件費削減
⇒ ネットワークの効率化で無駄を減らす

②売上アップ
⇒ インターネットを初めとした販売チャネルの多様化
⇒ 情報の効率的共有により顧客満足度の向上
⇒ ビッグデータ活用によるニーズを的確に把握

といったことにどれだけ無駄なくリソースを投下していけるか? が今後の企業の命運を分けることになりそうです。

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