仕事柄というか、個人的な興味もあり、一時期RPA関連の書籍を読み漁っていたことがあります。
その中の一冊で、内容としては「WinActor」を推奨する本だったのですが、記憶に残る一言がありました。
それは、
『将来、RPAは一人一台になる』
というもの。
まあ、その「将来」というのが、どの程度の年数を指しているのかによるとは思いますが、何よりも一人一台になるための条件を考えてみましょう。
RPAが一人一台になるためには?
①費用面の問題
ここが最大の障壁でしょう。
日本三大RPAツールだと、1台のライセンスだけで、年間60~90万円(苦笑)
一人一台となると、やはりマイクロソフトのOffice365くらいの価格まで落ちないと難しいでしょう。
②使い勝手
現状だと、ノンプログラマーの人がすぐに使えるものではありません。
今後、RPAもClass2という新しいステージでの争いとなりますが、それでも基礎的な部分は変わらないので、初学者にとってのハードルの高さという意味では、今とあまり変わらないでしょう。
③必要性
そもそも論として、営業職の人とかのパソコンにもRPAが必要か?というと、必要性は低いですよね。
事務職の人であれば、自動化されると便利と言える業務があると思います。
しかし、メールとWebと社内システムへのちょっとした入力程度しかパソコンを使っていないというのであれば、いくらRPAが便利なツールだと言っても、使われることはないでしょう。
現にVBAですら、ほとんどの人が使っていないのに。。
まとめ
ということで、個人的な見解としては、「RPAが一人一台になる」ということは無いと思います。
百歩譲って、RPAがClass3になり、AIと完全に融合した際には、一人一台となるかもしれません。
しかし、その時には「RPA」という単語は消えているか、一般の人には意識されておらず、利用者は「AI」と思って購入し、「AI」を使っていると認識されていることでしょう。